続々・「大死一番(だいしいちばん)」
長々と続いた「心(メンタル)」の話もとりあえず最終回です。
「ポジティブイメージを勧める本もありますが」
と前置きして、師匠が解説している。
『不安に思っちゃいけないと自分に言い聞かせても
不安というのはどんどん蓄積していくもの。
不安材料を考えないようにしようとしても、
どこかに不安が付き纏ってしまうものなんです。
そのため、一流の選手には最悪の状態から
イメージングをスタートさせる人もいるし、
悪い状況へとイメージを膨らませていく人もいる。
たとえば期待される陸上選手がいるとします。
そのとき、もし負けたら周囲はどう非難するだろうか?
自分はその非難に耐えられるだろうか?などと
想像するわけです。さらに、もしかしたら
コーチが自分から離れていくかもしれない。
友達も去って、恋人にも捨てられるかもしれない
などと最悪な状況へとどんどん自分を追い込んでいく。
そして、最後に待っているのは
「それでもおれはまだ生きている」
というイメージングなんです。そこから
「生きていたら、そのうち友人も恋人もできるだろう」
という気持ちが生まれ、
「だったら、もっと思い切りやってみようか」
という感覚が芽生えたりするわけです。』
やっぱり、前言撤回。あと、もう一回。




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