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2009年8月 3日 (月)

「足づかひの事」

「心」や「体」や「武」の関連本を読んでいると頻繁に

剣豪・宮本武蔵(1584~1645)と

剣術家・山岡鉄舟(1836~1888)が登場する。

 

まだ、読んでないけれど宮本武蔵の『五輪書(ごりんのしょ)』は、

いつか必ず読もうと思っている

(現在の僕にはまだ早いと後回しになっている)。

 

今回は、『五輪書』の「水之巻(すいのまき)」の

<足づかひの事>より。

 

『足のはこびやうの事、つまさきを少しうけて、きびすを

つよく踏むべし。足づかひは、ことによりて大小・遅速は

ありとも、常にあゆむがごとし。

足に飛足、浮足、ふみすゆる足とて、是三つ、きらふ足也。

此道の大事にいはく、陰陽の足といふ、是肝心也。陰陽の

足とは、片足ばかりうごかさぬもの也。きる時、引く時、

うくる時迄も、陰陽とて、右ひだり右ひだりと踏む足也。

返々、片足ふむ事有るべからず。能々吟味すべきもの也。』

 

(訳文=足の運びは、爪先を少し浮かせて、踵(かかと)を

つよく踏め。足のつかい方はその時によって大小遅速(ちそく)

の相違はあるが、ふつうに歩むように使うこと。

飛ぶような足、浮きあがった足、固着するような足の三つは

よくない足である。足のつかい方では、陰陽(いんよう)

ということが肝心とされている。陰陽の足とは片足だけを

動かすのではなく、斬る時も、退く時も、受ける時も、

右左、右左と足を運ぶのである。くれぐれも片足だけを

動かすことがないよう、十分に注意しなければならぬ)

 

思い起こすと、僕が日本のスポーツ界に蔓延している

拇指球信仰や中心軸信仰に疑問を抱いて

(他にも「脇(わき)を締めて」とか「膝を曲げて腰を落として」とか)、

世間離れしてから、随分、長い時間が過ぎた・・・・。

世間と対峙するのは、骨が折れる。やれやれ。

 

つづく

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