「足づかひの事」
「心」や「体」や「武」の関連本を読んでいると頻繁に
剣豪・宮本武蔵(1584~1645)と
剣術家・山岡鉄舟(1836~1888)が登場する。
まだ、読んでないけれど宮本武蔵の『五輪書(ごりんのしょ)』
いつか必ず読もうと思っている
(現在の僕にはまだ早いと後回しになっている)。
今回は、『五輪書』の「水之巻(すいのまき)」の
<足づかひの事>より。
『足のはこびやうの事、つまさきを少しうけて、きびすを
つよく踏むべし。足づかひは、ことによりて大小・遅速は
ありとも、常にあゆむがごとし。
足に飛足、浮足、ふみすゆる足とて、是三つ、きらふ足也。
此道の大事にいはく、陰陽の足といふ、是肝心也。陰陽の
足とは、片足ばかりうごかさぬもの也。きる時、引く時、
うくる時迄も、陰陽とて、右ひだり右ひだりと踏む足也。
返々、片足ふむ事有るべからず。能々吟味すべきもの也。』
(訳文=足の運びは、爪先を少し浮かせて、踵(かかと)を
つよく踏め。足のつかい方はその時によって大小遅速(ちそく)
の相違はあるが、ふつうに歩むように使うこと。
飛ぶような足、浮きあがった足、固着するような足の三つは
よくない足である。足のつかい方では、陰陽(いんよう)
ということが肝心とされている。陰陽の足とは片足だけを
動かすのではなく、斬る時も、退く時も、受ける時も、
右左、右左と足を運ぶのである。くれぐれも片足だけを
動かすことがないよう、十分に注意しなければならぬ)
思い起こすと、僕が日本のスポーツ界に蔓延している
拇指球信仰や中心軸信仰に疑問を抱いて
(他にも「脇(わき)を締めて」とか「膝を曲げて腰を落として」
世間離れしてから、随分、長い時間が過ぎた・・・・。
世間と対峙するのは、骨が折れる。やれやれ。
つづく
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