続・「大死一番(だいしいちばん)」
前回の続きです。
『ようするに、意思は観念に勝てないんですよ。
馬と騎手が敵対関係にあると、
騎手が理想の方向に馬を行かせようとどんなにあがいても、
やはり馬のほうが強い。
うまくやるためには、敵対するのではなく
騎手が馬と仲良くならなければならないわけです。
それと同じで、罪悪感や不安感情、恐怖を抑圧している人に、
理想的な自分になれるようにと暗示をかけても
効果はないんです。それよりも、
不安や恐怖を感じる自分を許し、
受け入れてやるという暗示をかけたほうが効果的なんです。
そして、それを積み重ねることによって、
言葉を換えれば、自分を掴みにいくのではなくて
自分自身を殺してしまうわけです。
これを“大死一番”と言いますが、
なぜならまず自分の中で死ななければ
外の世界で死ぬことがあるからです。』
つづく。




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