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2009年7月23日 (木)

「意識的思考」

前回の『「集中」と「緊張」と「リラックス」』から一転して

真逆の話。

 

意識的な思考がスポーツパフォーマンスを低下させる

ことについて師匠二人の対談の中でのやりとり。

 

師匠A 私の持論は、大脳皮質で考えるように運動が

出来るわけではないということなんです。

猫は脳をとっても歩いてますし、江戸時代には

辻斬りに首を切られた人が歩き続けたなんて

話も聞いたことがある。

 

師匠B 脳がなくても運動はできるんですね。

 

師匠A これまでの教え方では、走るときにはももを上げろとか、

歩幅を広くとかいろいろなことをいってきたのですが、

その通りにやろうとしても、大脳皮質からももを上げろ

という指令が出ていないんです。

それなのに命令を出してやろうとするからうまくいかなかった。

ももを上げるときは、意識してはいけないんです。

 

師匠B 意識というのは現実を誤解する、もっと言えば

勝手に現実を作り出しているんですね。

 

師匠A その裏返しにあたると思うんですが、運動選手が

究極のピーク能力を発揮するときは意識がなくなっている

場合があると、臨床心理ではいわれているそうです。

 

師匠B 私も女房からそれに似た話を聞いたことがあります。

若いときからお茶をやってるんですが、

お点前(てまえ)のある瞬間に、やはり自分がそういう

意識がまったくなくなったことがあるそうです。

きっと、非常に調和のとれた運動をしているときには

体から完全に脳が外れてしまうのでしょう。

意識はいらないんです。

 

師匠A いらないですね。むしろ邪魔です。

 

深いネ!

 

つづく。

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