第二回テニス会議
都内のとある会議室で
テニス会議運営委員会のメンバーは、
一年振りに再会し、
二回目のテニス会議のプランを立てていた。
部屋のムードは、打つ手が見当たらず
若干、沈滞気味だった。
理由は、ふたつ。
ひとつは、前回の会議の終わり方が
あまりにも完結していて
議論の内容がもうこれ以上、先には進まないと
みんなが感じていたこと。
もうひとつは、前回の会議後の打ち上げで
至極、御満悦の体(てい)で帰っていった
大御所と重鎮達の姿が
みんなの脳裏に焼きついていて、
とても新たに何かを立ち上げる気分には
なれなかったことだ。
しばらくしてから
第一回テニス会議をまとめた司会者が
ポツリと一言つぶやいた。
「前回、途中で帰らざるをえなくなって
帰っちゃった人がいましたよね。
あの日から彼が言ってたことが
ずっと引っ掛かってたんですよね。
個人的な意見を言わせてもらえば、
もう少し彼の話を聞いてみたいんだけど・・・。」
この提案が出されてから
僕が再びテニス会議に呼ばれることが決まるまで
さほど時間はかからなかった。
第二回テニス会議は、
大御所や重鎮達を除いた少人数で開催される。
つづく。




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