第一回テニス会議(第二話)
四方八方から浴びせられる
容赦ない言葉の暴力に
ストレスの溜まった僕の口から
「みなさんの理論は、
プロの選手や運動能力の高い人なら
機能するけど
日本にテニスを
文化として根付かせたいなら
万人向きの理路を
構築した方がいいんじゃないんですか。
たくさん足を動かせない人もいるわけだし…。」
と漏れると
重鎮の一人が机を叩いた。
「君みたいに何も解ってない人間に
勝手なことばかり言われては困る。
少し黙っててくれ。」
と耐え兼ねたらしく
憤懣(ふんまん)を打(ぶ)ちまけた。
「…………。」
しばしの静寂が流れた後、
堪(たま)り兼ねて
腹を決めた僕は
「最後に言わせて下さい。」
と司会者に目で合図した。
司会者は「どうぞ」と促した。
つづく。




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