昔 話(第一話)
僕がコーチを始めたのは十九歳
(つい此の間、三十八歳になったので
テニス歴も含めて長い指導歴だ。
因に、硬式テニスは高校から始めた。
中学までは野球少年で軟式テニスもやっていた)。
高校卒業後の無名のプロ選手志望の
得体の知れない男の子(年のわりに相当老けて見えた)と
選手契約をしてくれるテニスクラブなどあろうはずもなく、
練習場所の確保と遠征費の捻出のため
選手生活とアルバイトコーチ生活の二足の草鞋(わらじ)
をはくようになった。
冷静な判断として
予選回りで悪戦苦闘している選手が
技術に確信を持っている訳も無く
クラブのコーチ達に教わったことや雑誌を見て
「これだ!」
と思うものを伝えながら試行錯誤の日々が続いた。
数年経ったある頃、
ショックな出来事が立て続いて起きた…。
つづく…。




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