究極の質問
金A短期集中レッスンが始まる前にみんなで体操。
体操中にストロークに悩みを抱えているN崎さんから質問。
「ストロークを打つ時、コーチは一番何を気をつけていますか?」
返答に窮する僕。
みんなが聞いているので
「解答」をひとつ用意すると
言葉が独り歩きして
それがみんなの答えになってしまう。
スイミングスクールを運営していた
元水泳コーチのH島さんに
救いを求めて視線を投げかけると
「究極の質問だ!」
とニヤニヤしながらH島さんは
僕が何を言うか期待している表情。
「レッスンが終わるまで時間を下さい。」
一時保留。
レッスン中、球拾いの最中も
僕が答えられない理由を
あーだこーだ伝えたけれどどれも
まともな「解答」にならない。
理由は簡単。
僕が打っている時、
なーんにも気をつけていないから。
誤解しないでほしい。
選手の頃の僕は「技」量の未熟さ故に
あれこれと気をつける所ばかりだった
(だから弱かった)。
「技」の練磨とは
ひとつひとつ気になるところを取り除いて
無意識のオートマチック化を図ることに他ならない。
レッスンという範疇に限れば
ボールを打つことに
僕は悩みを抱えていない。
だからこそ指導に夢中になれる
(気をつけていることを強いてあげるなら
コートに立つまでの準備をしっかりすることだろう)。
最後に質問をかえてもらって
「N崎さんにとって一番気をつけた方がいいと思うこと」
を伝えて
「究極の質問」の答えは
僕の宿題ということでレッスンを終えた
(いまのところ答えるつもりもないけど)。
「空振りやフレームショットをなくすにはどうしたらいいんですか?」
みたいな質問に
「うん、それはね……」
とスラスラ答えることができる指導者が
いいコーチだと僕は思わない。
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