御挨拶にかえて
自己紹介 ![]()
僕は、プロテニスコーチである。
(プロテニスコーチといっても、
何の資格も持たないし、
僕としては、そんなもの(資格)に
何の興味ももたないのだけれど、
大勢の生徒さんが、
僕に付いて生業となっているので、
プロと名告ることを憚らない)
~あんな奴は、決してプロではない~
という大御所の声も聞こえてきそうだけれど、
そういうものは、黙殺しよう。
もうテニスを教えて十九年になる
(本業としては、九年目だけれど)。
テニスを教える事は
僕にとって驚く程難しい作業だ。
僕のテニスの技術が
満足いくように鍛錬することも大変だったけれど、
教える事は
それ以上に難解至極である。
なぜか?
それは自分のテニスの技術を磨くのは
主観に頼るところが多いのだけれど、
指導となると…
主観と客観の乖離に苦しむことになるからだ。
どういうことかというと、
当然自分のプレー中は、
自分の体の感覚を頼りに動作している。
きっとみなさんもそうだろう。
みんな自分の身体から発せられる
声を頼りに感覚を研ぎ澄ましていく。
しかし、その感覚を言葉にした時に、
残念ながら実際の動きとズレが生じる場合が多いのだ。
簡単にいうと…
やっていることと、
言っていることの違う指導者が多いのだ。
トッププロの選手が、
いざ指導するとなると
訳のわからないことを言い出すのは
そのためだろう。
(偏見だけれど、
優秀な選手は、幼少の頃から厳しい練習に耐え
訓練して感覚として技術が身に付いているため、
あまり打ち方について解析した事がないように思う。
分かり易くいうと、
頭を使って打っているのではなく、
身体の感覚で打っている割合が多いのだろう。
それは、それで素晴らしいことだけれど…)。
残念なことに生徒さんは
十中八九信じてしまう。
コーチと名がつけばみんなそうだろう。
自分がやっている
動作=(主観)を正しく客観的に移し変えて、
それを人に伝えるというのは、
吃驚仰天する程大変な作業だ。
その上、それが生徒さんの頭に正確に伝わる保証もない…。
今の自分が在るのは、
主観と客観の溝を埋める作業を
繰り返し繰り返し続けてきたからに他ならない。
そこから紡ぎだされた
僕の声を是非感じ取って
みなさんのテニス人生を明るいものにしてほしいです。
試合に勝つのもいいけれど、
自分の望むようなボールを打てるという事は、
とても幸せなことです。
ウィニングアグリーもいいけれど、
理想のフォームで、
理想のボールを打って、
その上勝利に酔えたら…
それが一番素敵なことだと思うから。
2008年4月
平馬 富人




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